機械設計

お客様からの要望を基にCAD（コンピュータ上で製図を行うためのソフト）を使って装置を設計する部門です。
主に装置全体の組立図とそれらを構成する一つ一つの部品図を製図します。
近年の産業用装置は従来よりもコンパクト且つ、複雑な動作が求められますが安全性・環境面・コスト・製作期間なども考慮して設計しています。

関西の会社で構造解析の技術者として働いていましたが、実験、研究色が強く自分の成果物が形として残りづらい職種でした。
Uターン転職を検討していた際、もっとモノづくりの実感を感じられる仕事がしたいと考え、前職でのモデリングの経験を活かせる機械設計の分野で新たな挑戦をしたいと思い入社しました。

機械設計は人間で例えると、手や足など実際に動作して仕事を行う部分の機構を考えて図面を作成していく仕事です。物を左から右へ移動させる単純な仕事をさせるにしても、持ち上げるか、転がすか、押すか、引くかなど複数ある選択肢から最善な方法を模索して自身の意図を設計に盛り込めるところが面白い業務です。

既存の機械に別形状のワークを対応させる改造業務を担当したとき、ワークと機械が予期せぬ形で干渉してしまい、正常動作が出来なくなったことがあります。
その機械がある場所はお客様の海外工場だったんですが、電話対応での修繕は難しく、自分自身が現地に向かい対応することになりました。トラブル対応のため準備期間が少ない中、修繕用の部品図面を作成し現地で修理をしました。
以後、改造時には影響範囲を入念にチェックするようにし、同じミスを繰り返さないようにしています。

先輩から受けた"描く図面に自分の意図を込めろ"という教えを大切にしています。
先輩曰く、「全ての図面は必要だから描くのであり、そのため、寸法や線一本に至るまで何故描いたか説明できる必要がある。どんな質問にも、描いた理由を胸を張って説明できることが重要だ。」とのことです。
最初は大袈裟に感じましたが、今ではこの教えが非常に大切だと実感しています。この姿勢を常に持ち続け、質の高い仕事を心がけています。

"当たって砕けろ"の精神です。
というのも、設計によって設備の性能やコストなどの大部分が決定することになるので、迷う分には幾らでも時間を掛けられてしまいます。
完璧な正解を選ぶことに拘り過ぎると無限に時間が必要になりますので、とりあえず動いて設備完成までに正解に近づけていく、という考え方が重要だと感じています。

機械設計は自身が経験を重ねていくごとに、技術の引き出しや出来ることが増えていくので、長く付き合っていく価値のある仕事だと思います。もし仕事への思考が"新しい事を覚えていきたい"、"自分のアイデアを形にしたい"、"同じような仕事はつまらない"と考えるタイプなら、設計向きですので、是非一緒に仕事をしましょう。

デスクワークなので、休日は極力外に出るようにしています。
趣味程度ですがゴルフの練習をしていたり、散歩やサイクリングにも出かけます。サイクリングは以前のように長時間走ることはありませんが、気が向いたら出かけるようにしています。
水槽で飼っている魚の世話をするのも休日の日課です。

通常業務はパソコンを見続けるような仕事になりますので、目薬を差して目を閉じてじっとしてることが多いです。たまに現場工場に行って、自分や他の人担当の設備を観察するために散歩したりしています。

ゴルフ、サイクリング、アクアリウムなどです。
他にはパソコンやスマートフォンなどのガジェットも好きで、最新情報やトレンドを調べたりしています。
サイクリングは乗るだけでなくプロが使ってる機材を調べるのも好きです。
今乗っている自転車も自分で組み立てたもので、メーカーにこだわることなくパーツを集めて、自分好みに仕上げて楽しんでいます。

よく将来の夢ランキングに上がるプロ野球選手や宇宙飛行士のような仕事を夢にしたことはなくて、漠然と腕一本で稼いでる職人のような存在に憧れていたような気がします。結果的に高校進学時は工専が選択肢にありましたし、大学は自然と工学部を選んだので、その傾向は割と一貫していました。

ランニングやサイクリング、水泳など長時間続けられる運動で体力を出来るだけ使い果たすことです。そうすればご飯を美味しく食べる、深く眠ることが出来るようになるので、大抵の場合気持ちが晴れてきます。

より良い設備を作るために、悩んだり考え込んだりすることも多い職種ですが、電球がつくようにアイデアが閃くタイミングが必ずあります。そういう自分の設計が上手く嵌った時は、他の職種にはない達成感を得られると思います。達成感を感じたい、アイデアを形にしたい願望がある方は機械設計という仕事を考えてみてください。